徳永が絶賛される理由

バレンシアの練習に参加している徳永が絶賛されているとのこと。
ただ徳永がそこまでの実力を持っているとは到底思えず。
そこで、バレンシアというチームを改めて考えてみることに。
 
バレンシアは、
過去の例をたどって考えてみると
若手選手の青田買いをしそれなりに育ったら戦力として認める、
という方針を採っている。
一番近い例でいえば、シソッコがそれに当たる。
彼は今でも23歳ぐらいのはずだし、
元はといえばアフリカのどこかから発掘してきた選手。
去年こそリーグ戦に出場する機会が多かったが、
おととしまではバレンシアの試合で彼の姿を見るのは皆無に等しかった。
 
だから徳永の場合もそうなのだろう。
つまり、
「もしかしたら将来戦力として期待しうる可能性をもっているという意味で、
 『絶賛』できる選手」なのだろう。
おそらくバレンシアに加入しても、
ひとまず弱小チームへレンタルされるだろう。
確かにバレンシアのSBは層が薄い*1が、
少なくともスタメンを張るようなことはありえない。
たとえバレンシアに残るとしても、カップ戦ばかりの出場となるだろう。
数年のうちに成長し、
バレンシアの戦力になると認められれば晴れてトップチームデビュー。
だがいくら経っても芽が出なければ、切り捨てられてしまうこともあるだろう。
それはどこのチームも同じかもしれないが。
 
というわけで、バレンシアが絶賛しているというのは
そういった思惑を裏に秘めたリップサービスだと思われる。
だが見ようによっては、
Jリーグを飛び越して欧州のどこかのチームに所属できるチャンスでもある。
これらのことをすべて分かった上で、
徳永には(彼にとって)最良の選択をしてほしい。
 

*1:超ベテランカルボーニが、つい最近までスタメンを張っていたくらい