バルセロナのリーグ開幕戦

ついにリーガエスパニョーラが開幕した。
これから来年の5月まで、
最も長い(試合数の多い)リーグが続くことになる。
 
リーグ開幕戦は
ディフェンディングチャンピオンバルセロナ
2部から昇格してきたアラベス
戦前の予想は、圧倒的なバルサ有利であったろう。
 
この日のバルサスタメンはほぼ昨シーズンと同じ。
期待の新戦力ファン・ボメルはベンチスタートだった。
 
試合は終始、バルサが圧倒的にボールを支配。
開幕戦だというのに、完成度の高い華麗なパスワークを展開する。
だがアラベスの守備は非常に冴えていた。
おそらくこの試合に向けしっかりと準備してきたのだろう。
全員がしっかりと集中しており、
ゴール前では自由に仕事をさせない。
ならばとミドルを打つのだが、
アラベスGKボナーノがファインセーブを連発。
際どいシュートもすべて弾き、ゴールを許さない。
後半に入り、バルサはより攻撃的になってくるが、
結局アラベスの堅守を崩せず。
アラベスも単発でカウンターを繰り出すものの、
シュートは決まらず試合はスコアレスドロー
 
結果的には0−0だったが、
実に見ごたえのある試合だった。
常に隙あらばと狙っているバルサに対し、それを許さないアラベス
しかもアラベスはただ守るだけでなく、チャンスと見るや4人、5人と上がるので
余計エキサイティングなゲームとなった。
 
この試合のMVPは間違いなくアラベスGKのボナーノ。
再三好守を見せ、まさに最後の砦として立ちはだかっていた。
それを最も感じていたのはおそらくバルサ選手。
というのも後半になると、みな際どいコースばかり狙っていた。
 
勝てはしなかったが、
今年もバルサは相当やってくれるだろう。
実際、決定機は何度も作っていたし、
点が取れなかったのは相手GKが良すぎただけ。
また、前半はロナウジーニョをCFに入れてみるなど
テストをしながらの試合を進めたため、
(このシステムではロナウジーニョの創造性が生かされず、
 後半は昨シーズンの形に戻した)
試合頭から本気で来ていたらまた違った形になっていたかもしれない。
さらにこの日は出番のなかったファン・ボメルも、今後の楽しみである。
 
今年はけが人も少なく、層も厚くなったバルセロナ
早い話かもしれないが、
やはり優勝争いはこのチームを中心に回るだろう。
今後もバルセロナには注目して見て行きたい。