レアルマドリードの開幕戦

前日のバルセロナに引き続き、
レアルマドリードが開幕戦を向かえた。
この日の相手は2部から昇格してきたカディス
 

スタメン

GK・DFはいつもの通りで(ウッドゲイトは出場せず)、
FWはロナウドとラウル。
注目のMFは
ピボウテ(ボランチ)にグラヴェセン、トップにジダン
右がベッカムで、左にバチスタ(バプティスタ)だった。
なお、注目のロビーニョはいきなりのベンチ入り。
一方のオーウェンは、チームに帯同していたもののベンチ入りはせず。
 

試合内容

端的に言ってしまえば、
チームの出来は昨シーズン終盤とほとんど変わっていなかった。
つまり、攻撃は個々のアイディアに大きく依存しており、
チームとしての連動性はいまいち。
守備に関しても同じことがいえ、
まるで最近の日本代表のように個々が頑張るばかりで
どこからプレスをかけていくのかが見えなかったのはもちろん、
一対一で相手に対応せざるをえない場面が多々見られた。
また、セットプレーへの守備の甘さも相変わらずで、
相手に簡単にヘディングさせてしまうことが多かった。
ボールポゼッションでも、相手のほうが上回っていたかもしれない。
 
だが、それでも勝ってしまうのがレアル。
攻撃はたしかに個々の能力に依るところが大きいのだが、
その個々がすごすぎる。
ちょっとでも隙があれば、
個人で局面を打開しシュートまでもっていってしまうのだ。
実際、前半早々のロナウドのゴールはまさにそうであった。
試合は、
このロナウドのゴールの後、カディスが押すように。
そして後半早々、セットプレーからゴールを奪い1−1に。
 
攻撃があまり機能せず、手詰まりの状態だったレアルだったが、
なんとここで合流したばかりのロビーニョをグラヴェセンに代えて投入してきた。
そしてこの采配が当たる!
ドリブルで突破できパスも出せるロビーニョが入ったことで、
前線にタメが作れるようになりレアルの攻撃にリズムが出だす。
また、ブラジル人同士ではコンビネーションにも問題なく、
あっという間にゴールを演出してしまった。
おそるべき21歳!
 
前半から飛ばし気味だったカディスに追いつく体力は残されておらず、
そのまま試合終了。
見事レアルが勝ち点3を物にした。
 
と流れを追いながら話してきたが、ここで簡単に総括。
まず新戦力のバチスタはあまり機能していなかった。
というより、攻撃陣全体といったほうがいいかもしれない。
両SBも攻撃参加しているにもかかわらずこの状態。
ただ、ロビーニョが入って見違えるように良くなったので、
彼がスタメンで使えるようになれば変わって来るかもしれない。
守備は先ほど述べたとおり。
あれではCLでトーナメントを勝ち抜いていくのは厳しいであろう。
 
正直、レアルには幻滅してしまった。
ルシェンブルゴも2年目に入るのだし、
もうちょっとチームとして仕上げてくると思っていたからだ。
デルボスケ時代のスペクタクルなサッカーはどこへ行ってしまったのだろう。
今のレアルのサッカーは退屈なぐらいだし、ダイジェストで見ればそれで十分。
というわけで、当分の間レアルの試合は見ないつもりだ。