ジダンがフランス代表にもたらしたもの

約1年ぶりにフランス代表を見た。
前回は、ユーロが終わり監督もドメネクになったばかり。
チームはというと
選手個々の必死さは伝わってきたものの、空回りしている感が否めなかった。
それを思うとこの日のフランスは
まるで生まれ変わったかのようだった。
 
ジダンの加入がもたらしたもの。
それはいくつもあると思うが、最も大きいのは個々の選手への安心感。
今までは、みんな「俺がやらねば」といった感じで気負ってしまい
返って萎縮してしまっていたように見えた。
しかしこの日はそんなプレッシャーから開放され、
自分のプレーをすることに専念できていた。
だから空回りすることなく、むしろ気持ちが入っているようだった。
中でもシセのプレーにはいつになく気迫を感じた。
 
ジダンがもたらしたものをもう1つ挙げるとすれば、
絶対的な司令塔が入ったということ。
これはまぎれもなく、ジダン自身のことだが。
今のフランスは使われて生きる選手が多い。
また、一人でタメを作れる選手がいなかった。
これが攻撃をちぐはぐにしてしまっていたのではなかろうか。
しかしジダンが入ったことにより、
みなが彼に合わせて動けていた。
もともと一緒にやっていたメンバーが多いこともあったからか、
ジダンもいい配給役になれていた。
 
ただひとつ気がかりなことがある。
それは相手が格下のフェロー諸島だったということだ。
相手が引いてくれたおかげで、
中盤ではある程度自由に回せたということがある。
これが他のチームならどうなるのか?
それは今度のアイルランド戦で確かめたい。
 
ちなみにこのアイルランド戦、
試合は8日(水)の深夜なのだが、放送は15日(水)の深夜@BS。
さすがに1週間も情報をシャットアウトできるわけもなく、
やむなく結果を知っての観戦となってしまいそう。
いくらなんでも、この放送日程には参った。