ブリュックナーもお手上げだったチェコ代表

先週末に行われたルーマニアとのアウェイゲーム。
この日のチェコスタメンは、
中盤の好守の要、司令塔ロシツキーボランチのガラセクを欠く布陣。
しかも開始早々に左SBヤンクロフスキを怪我で交代させる、という惨状だった。
2トップはいつものコラーとバロシュながら、
あとはサイドにスミチェルとポボルスキーがいるくらい。
 
試合が始まると、攻撃にアクセントをつける選手、
もっと言ってしまえばパサーが不在だったため、
攻撃は単純にサイドや前線のスペースにパスをし、その後は個人技頼みというものに。
これではさすがにルーマニアゴールを脅かせず。
逆にルーマニア攻撃陣の流動的なポジションチェンジに対応しきれず、
ムトゥにゴールを献上。
このまま試合は後半へ。
 
後半になると、
ルーマニアはガッチリと引きカウンター狙いに変えてきた。
チェコは次々と攻撃的な選手を投入し攻めるのだが、
サイド攻撃は迫力不足の感を否めず。
それでもなんとかコラーをターゲットとしてゴールを狙うが、
キブを中心とし集中した相手の守りを崩すことはできず。
そうこうしているうちに、相手のカウンターを食らい0−2に。
その後もチェコは前がかりになってルーマニアゴールを攻め立てるも、
結局そのままタイムアップ。
グループ1位での突破は厳しい状況となってしまった。
 
1試合だけで判断してしまうのもはばかられるが、
チェコのチーム力は去年のユーロのときに比べ落ちているように感じた。
ネドベトの代表引退に加え、この日はロシツキーまでいなかったのが痛かった。
ふと気づけばチェコのスタメン、
意外とベテランの域に達している選手が多くチーム力は下り坂。
オランダ戦を含む残り3試合で勝ち点5以上を取れば2位通過となるが、
もしプレーオフに回るとなると、相手によっては危ないかもしれない。
 
なおルーマニアに負けてしまったことにより、
オランダとの勝ち点差は4に。
これでオランダとの直接対決に勝っても順位に変動はなし。
ずっと10月の直接対決を楽しみにしていたのだが、これで興味が薄れてしまった。
順位争いという意味では、
このグループ1はほぼ決まってしまったように思える。
取りこぼしさえなければ、
1位オランダ、2位チェコとなりそうだ。
とはいえヨーロッパはグループが8まである。
まだまだ興味は尽きそうにない。