押されながらもきっちり勝ち点3を獲得したバルセロナ

今日取り上げるのは、ブレーメンvsバルセロナ
両チームは共に攻撃的である。
その上、リーグで3勝1分と好調な出だしを見せるブレーメン
どこまでバルセロナに食い下がるか、興味深いカードとなった。

スタメン

ブレーメンはクローゼを出場停止で欠く以外ベストメンバー。
対するバルセロナは、誰一人欠くことないベストメンバー。

試合の流れ

開始早々、いきなりブレーメンFWバルデスが抜け出しキーパーと一対一に。
これはGKの好守にはばまれ、得点ならず。
いきなりカウンターパンチを繰り出し、面白い試合を予感させる。
その後はバルサがボールを支配。
ブレーメンバルサの攻撃を警戒し、自陣に引いて守る。
これでいつものバルササッカーが展開され、
13分にはデコ→ロナウジーニョエトーと回し
最後はエトーが落としたところにデコがシュートしゴール。
ディフェンスに当たるラックもあったが、早くもバルサが1点リードに。
しかしこの一発でブレーメンを目覚めさせてしまう。
ブレーメンはそれまでの受身のサッカーから一転、
ディフェンスラインを大きく押し上げた積極的なサッカーに変わる。
前線からプレスをかけ、中盤でボール奪取すること数回。
ここから司令塔ミクーを中心とした早いパス回し展開、
何度もバルサを慌てさせる。
決定機も何度か作り、ポストを叩くことすらあった。
一方のバルサはボールを落ち着かせることができず。
高いDFラインを裏を再三狙うも、
ブレーメンの見事なオフサイドトラップにはまってしまう。
こうしてブレーメンが押し続けたまま、試合は後半へ。
 
バルサは後半頭から動いてきた。
攻撃的SBのベレッチに代えてCBのエジミウソンを投入。
それまでCBをしていたオレゲールをSBに出し、守備の安定を図る。
さらに前線で孤立気味だったCFエトーのフォローに誰か行くよう修正されていた。
これで幾分バルサは落ち着くも、
主導権を握っているのはブレーメンのまま。
バルサゴール目指して攻勢に出る。
しばしこの状態が続く。
その後、バルサは右ウィングのジュリに代えメッシを投入。
フレッシュな選手で相手の背後を狙わせる。
この交代が功を奏し、メッシがPKを獲得。
これをロナウジーニョが見事に決め大きな追加点が入った。
このとき時計は後半30分。
後がないブレーメンは攻撃的な選手交代を混ぜつつ、
さらにバルサゴールに迫る。
しかし結局ゴールを割ることはできず、無情にも試合終了のホイッスル。

マン・オブ・ザ・マッチ

プジョル
→高さで勝るブレーメンに対ししっかりと体を張りなんとか耐え抜いた。

総括

気が付けば試合終了。
それほど両チーム積極的で面白い試合であった。
結果的には2−0に終わったが、内容では間違いなく接戦だった。
試合の明暗を分けたのは、試合の流れをよく読んだバルサ選手の動きだろう。
攻める時間帯と耐える時間帯をしっかりと把握し、粘り強くプレーしていた。
特にDFラインの我慢強い守りは特筆すべき。
攻撃的なチームながら、しっかりと守れることも証明した。
これはレアル・マドリードとの大きな違いでもある。
またいつものことながら、
デコのプレーぶりには感心させられる。
あの試合の流れにあった役回りや展開を読んだポジショニングは超一流。
そういう選手が中盤に揃っているからこそ、
バルサのサッカーが成り立っているといっても過言ではあるまい。
それだけに中盤の選手4人(デコ、シャビ、ファン・ボメルマルケス)が
揃ってイエローをもらったのは痛かった。
これが今後に響かなければいいのだが。
なお、ロナウジーニョはこの日も不発。
やはりコンディションの調整不足は否めない。
 
一方のブレーメン
再三書いている通り、負けはしたが接戦であったし押していたのは確か。
今後、過密日程を乗り越えられるかに一抹の不安を感じるが、
それさえなんとかすればこのままで問題ないだろう。
次の試合からはクローゼも戻ってくるし、
次節パナシナイコスに勝てば波に乗ってこれるはず。
この試合のことは水に流していいと思う。
逆に次も落とすとなると、かなり苦しくなってくるが。
ウディネーゼの状態が分からないだけに、ここまででコメントは控えておく。
 
CLは始まったばかりだというのに、早くも好ゲームが見られた。
今後もさらなる好ゲームが見られることを楽しみにしていたい。