カカの活躍でミランが勝ち点3を獲得!

今日はもう1試合取り上げる。
カードは、グループEのミランvsフェネルバフチェ(トルコ)。
グループEに楽な相手はいないので、
ミランはホームということもあり勝っておきたい試合であった。

スタメン

ミランはスタムを怪我で欠く以外、ほぼベストメンバー。
ちなみに2トップはシェフチェンコにビエリという組み合わせ。
一方のフェネルバフチェもベストメンバー。
有名どころといえば、元フランス代表アネルカ
昨シーズンまでユベントスにいたアッピアーといったところ。
なお布陣は、両チームとも中盤がダイヤモンド型の4−4−2。

試合の流れ

立ち上がりから、アウェイのフェネルバフチェが積極的にプレー。
前線からプレスをしボールを支配する。
攻めに移ると人数をかけ、両SBも攻撃参加。
これに対しミランは落ち着いて対応。
相手にボールを回させるも、突破は許さなかった。
またボールを奪ったら、早めの攻撃を繰り出す。
そして前半18分。
相手の寄せが甘いところを見逃さず、カカが見事なミドルシュートでゴール。
その後も同じような展開となるが
フェネルバフチェミラン守備陣を崩せず。
そして試合は後半へ。
 
後半になるとまったく逆の展開に。
攻めるミランに守るフェネルバフチェとなる。
ミランも遅攻となるとSBまで上がるので、裏にスペースができるように。
これを再三、フェネルバフチェFWアネルカが利用する。
耐えかねたガットゥーゾペナルティーエリア内で倒してしまい、PKを献上。
これをなんなく決められ試合は振り出しに戻る。
この後、ミランは続々と選手を交代させ勝ち点3を奪いに行く。
一方のフェネルバフチェは、やや引き分け狙いのプレーに。
試合は膠着状態となり、引き分けに終わるかと思った後半42分。
フェネルバフチェの攻撃をはね返したボールは、アンブロジーニをしてカカへ。
パスを受けたカカは30mぐらいドリブルし、
相手DFを振り切りGKと一対一に。
迷わず放たれたシュートはゴールネットを揺らす。
貴重なゴールを奪い、勝ちを大きく引き寄せる。
その後さらに1点を追加し、終わってみれば3−1でミランの勝利。
終わってみれば、ミランの貫禄勝ちであった。

マン・オブ・ザ・マッチ

カカ
→全得点に絡むプレーはもちろん、攻撃の核となりミラン攻撃陣をコントロールした。

総括

状況に応じながらも、なるべく攻撃的なサッカーを繰り広げた両チーム。
それだけに一進一退の試合展開であったが、
最後は地力に勝るミランの勝利となった。
システムの完成度もさることながら、
個々の能力、意識の差が終盤になって表れた。
攻撃陣のゴールへの執念、守備陣の球際での当たりにも違いが見て取れた。
ミランはビエリのスタメン起用や途中でピルロに代え新戦力フォーゲルを投入するも、
チームとして違和感なく機能していた。
まだまだ細かい修正点は見られるにせよ、
これでターンオーバー制に明るい兆しが見られたのも収穫であろう。
同じグループのシャルケはリーグで足踏み状態だし、
PSVも主力を5人も放出してしまっている。
やはり、ミランが頭1つ抜け出ていると言えそうだ。
 
一方のフェネルバフチェ
個々の頑張りは感じるものの、いまひとつ物足りなさを感じた。
守備面では球際での寄せが甘かった。
カカの2ゴールも、もっとしっかり当たっていけば防げていたかもしれない。
少なくともコースを限定することは出来たはずだ。
攻撃面も、もう少し勝負する姿勢がほしかった。
横パスが多かったため、
ミランもボールを保持されていてもそこまで脅威を感じなかったであろう。
左SBウミト・オザトには光るものを感じたので、
そこをうまく使えればカフーを抑えることもできただろうし
もっと面白くなっていたに違いない。
とはいえ、そこそこの形は持っているチーム。
けが人が出ずさらに形がはまるようになれば、
2位通過を十分に狙える力は備えているだろう。