FIFAランキング、算定方法を改定

簡単に言ってしまえば、
今まではとにかく試合数を多くこなしたほうがよかったランキング。
それでは不公平だということで、
強豪と戦って勝利したほうがポイントを高く、
また親善試合より大きな大会のほうが比重を高く、
と改定されました。
これで、日本のように2軍チームを自国に呼んでの親善試合を繰り返すばかりでは
なかなかFIFAランクが上がらなくなります。
そもそも、アジア内でのポイントの高さは
次のワールドカップでのアジア勢の活躍次第。
非常に苦しい配点が待っていそうです…。
なおFIFAランクが下がってしまうと、
ワールドカップなどの抽選で、厳しい組み合わせに入る可能性が高くなるなどの
不利益が出てきてしまいます。
弱いだから当然、とも言えますが。
2006Germanyはまさにアジアの代表として戦うことになりそうです。
なお、より詳しい情報は
以下を参照してください。
 
http://www.yomiuri.co.jp/hochi/soccer/ スポーツ報知

国際サッカー連盟(FIFA)は7日、ライプチヒ市内で行われた理事会で、FIFAランキングのポイント計算方式の改定を正式に決めた。1993年に発足した同システムは、W杯抽選のシード決定の基礎データに使用されるなど重要な役割を担ってきたが、近年は親善試合を多く行う国のランクが上がるなど、不公平さが問題とされてきた。改定内容を徹底検証する。
真剣勝負を重視 ドイツW杯の結果を反映して発表
改定ポイントは7点。アジアや北中米の国が、欧州や南米の強豪国よりも上位にランクされている状況に不満が持ち上がって改定されることになった。FIFAは今年2月から700パターンを検証。25のシステムの中から、今回の方式を採用した。
〈1〉勝敗ポイント 勝ち30点、引き分け10点、負け0点。従来は大会によってあいまいだったが、一律となった。
〈2〉試合の重要度 W杯が係数4で親善試合は1。アジア杯、コンフェデ杯などは2、3と今後係数を設定する。これまではW杯が2で親善試合が1。公式戦の重要性が強調され、親善試合は軽視される。
〈3〉対戦国の係数 ランク1位との対戦は2。30位が1・7。118位が0・82と細かく設定される。これまでは試合ごとにランク差を係数化してきたが、明確に一元化された。
〈4〉地域性係数 過去のW杯3大会の実績をベースにして算定する。オセアニアやアジアの国に勝つより、南米や欧州に勝つ方が高いポイントを与えられることになる。実際の係数は今後設定する。これまでは過去12か月の国際試合を基にされていたが、これからはW杯に限定される。
〈5〉期間 過去4年を累積。累積割合は古い年度から10%、15%、25%、50%とされ、最新の力が反映されるようになった。従来は過去8年間の成績を単純に加算してきた。
〈6〉対象試合 すべて。過去は年間7試合のベストマッチを選んで計算していたため、公平な計算が可能になる。
〈7〉ボーナス点廃止 得失点差に与えたポイントと、アウエー勝利に与えられていた3ポイントを廃止。チームの実力差は〈3〉〈4〉で反映されるためだ。

さらに、これによる日本代表への具体的な影響は次の通りだそうです。(引用先は同上)

日本のように親善試合を数多くこなす国がランク上位に行く傾向が強かったFIFAランクは、この大幅改定で、劇的に変わる可能性がある。親善試合で5試合勝つよりも、欧州や南米の公式試合を1試合勝つ方が高いポイントを獲得できるからだ。今後ランクが下位にいる旧東欧や南米の国が日本より上位に行く可能性は高い。
日本が上位ランクを維持するためには、南米や欧州と真剣勝負ができるFIFAの公式試合に、可能な限り出ることが必要となる。それはW杯とコンフェデ杯だ。コンフェデ杯に出るためにはアジア杯制覇が不可欠。新ランキングはドイツW杯を反映して大会後の8月に発表される。もしドイツW杯に惨敗すれば、今の20位から急降下は間違いない。もし2007年アジア杯で3連覇を逃せば、日本はコンフェデ杯に出られず、FIFAランクで上位に食い込むチャンスを、今後4年間失うことになる。
10年南アW杯で予選を勝ち抜いたとしても、ランキングが下なら組み合わせ抽選で苦しい組に入れられることは間違いない。ドイツW杯で日本が勝ち進むことは、将来の日本代表の命運を決めるといっても過言ではない。