バルセロナvsマンチェスター・ユナイテッド

バルセロナマンチェスター・ユナイテッド(以下、ユナイテッド)の準決勝は
1stレグ、カンプ・ノウでの試合でした。

試合結果

バルセロナ0−0マンチェスター

メンバー

バルセロナ
FW:イニエスタエトー、メッシ(→ボージャン)
MF:シャビ、デコ(→アンリ)、ヤヤ・トゥーレ
DF:アビダルガブリエル・ミリートマルケスザンブロッタ
GK:ビクトル・バルデス
マンチェスター
FW:C・ロナウド
MF:パク・チソンテベス(→ギグス)、ルーニー(→ナニ)
   スコールズキャリック
DF:エブラ、ファーディナント、ブラウン、ハーグリーブス
GK:ファン・デル・サール

総括

ここのところまったく精彩のなかったバルサでしたが、この試合は違いました。今シーズンの中でもかなりの出来。けが人がかなり戻ってきたことと、1stレグのカンプ・ノウということで、ユナイテッドがガチガチに引いて守ってきたことが大きな理由です。特にユナイテッドの守備は、完全に引いてから守るというもので、前線でのプレスもなく、むしろバルサが持たされていたように見えるぐらいでした。
最初の大きなチャンスはユナイテッド。CKからハンドでPKを奪取。が、これをあろうことか、C・ロナウドはポストへ当ててしまいます。終わってみれば、これが一番の決定機だったでしょうか。試合開始3分といったところでした。
これを外すと、おそらくは試合以前からのプランどおりユナイテッドは失点を警戒して出てきません。普段、プレミアでどのような試合をしているのかさほど把握していないのですが、それにしてもあそこまで引いたことはめったにないのではないでしょうか。リーグ戦の下位チームが上位チーム相手に戦うような、そんな守備でした。攻めに移っても、必ず後ろは5枚残すようにしていて。前の4・5人でなんとかしてくれ、といった具合でした。ルーニーテベスも出場していましたが、あまりにスタート位置が低く、C・ロナウドもサイドに流れる以外は孤立しがちであまり攻めを組み立てられませんでした。ただ、これもバルサの反撃を警戒してのことでしょうから、2ndレグはまったく違うものになるのでしょう。
対するバルサですが、中盤では楽に持たせてもらえたおかげで、得意のポゼッションサッカーを展開できていました。が、最後のところで合わずシュートにほとんど持っていけず。むしろ、ゴールエリア外からのミドルがかなり打ったように感じました。
久々のデコとメッシのところで特に作れていました。やはりあの絡みはいいです。ただ、中を固められていてはさすがに厳しく。なかなかフィニッシュまで持っていけてませんでした。
ボールポゼッションはするものの、最後のところで攻めきれない、そんな展開でした。

2ndレグに向けて

オールド・トラフォードに舞台を移す2ndレグですが、一転してユナイテッドは出てくるのでしょう。それをうまくバルサがしのげるのか、またその裏を付いて攻められるか、その辺りが見所になってくると思います。
特にこの試合ではおとなしかったC・ロナウドが見方のサポートを受けてどこまで生き生きとしてくるのか。そこに注目です。
早い時間に点が入ったら、壮絶な打ち合いになるかもしれません。かなり両チームともに積極的に入ってくるのではないでしょうか。今から楽しみな一戦です。