チェルシー×バルセロナ2ndLeg
09/05/06@スタンフォード・ブリッジ
寸評
早々に失点し、中盤には退場で味方を一人失い、それでもスタイルを変えず自分たちのサッカーを貫いたバルサ。そこに強い信念と団結力とを感じた。勝敗がどちらに転んでいようとも、その姿には感銘を受けていただろう。
決勝は両SBが出場停止なため、また違う配置で臨むのは間違いなし。とはいえ、どこまでも飽くなき攻撃と、高い位置からプレスをかける守備のスタイルを変えることはないであろう。たとえそれで勝てなくても、そこにはそれ以上のものがあるのだから。
一言で
チェルシーが堅守を築くも最後に僅かなほころび
試合の流れ
この試合も1sレグ同様、守るチェルシー攻めるバルサ。怪我でアンリを欠くバルサがどうやって打開していくのかと思っていたら、前半早々にエッシェンが見事なボレー。これでますますチェルシーは守備固め。
後半になっても変わらず、バルサは次第に前がかりに。が、アビダルが一発退場になってしまい状況はさらに厳しく。ただアウェイなので、1点取れば勝ちにはなる。そんな中で、1人少なくてもスタイルを変えずに攻め込むバルサ。
後半30分すぎからはCBピケも展開の中でオーバーラップ、両サイドももちろん高めに位置し失点覚悟の攻め。ただ、逆にカウンターからチェルシーに何度か決定機が訪れる。でも守りっぱなしなだけにリズムが悪いのか、決められず。
そうこうしているうちに後半もロスタイムへ。何分なのか分からないが、それでも攻めのスタイルは変わらない。つないで、つないで、とにかく崩しにかかる。後方からのロングボールは一切なし。
そして右サイドからのクロスが流れ、メッシが切り込んでいってから流したところをイニエスタがまさに起死回生の一発!この時間帯にしてチーム初の枠内シュートが、試合も決めた。
私自身も思わず久々に咆哮してしまった。これほどだったのは、あのサンドニ以来か。ジョホールバルのときすら思い出してしまった。それほど心を揺り動かされた。