イングランドvsオーストリア

イングランドにとってはグループ1位通過に向け
絶対に勝たなければならない一戦となった。

スタメン

この日のフォーメーションは4−4−2。
並びはすべて左から。
FW:オーウェンクラウチ
MF:ジョー・コールランパード、ジェラード、ベッカム
DF:キャラガー、キャンベル、テリー、ヤング(チャールトン)
GK:ロビンソン
ちなみにルーニーは出場停止、A・コールは怪我、
ファーディナント、ショーン・ライト・フィリップスはベンチスタート。
対するオーストリアはユーロ2008を視野に入れたメンバーでの4−4−2。
なお、会場はオールド・トラフォード

試合の流れ

立ち上がりから積極的なイングランド
やや飛ばし気味に入る。
しかしそれはオーストリアも計算済みとばかり慌てない。
イングランドがボールを支配するもこう着状態に。
そんな嫌な雰囲気の中、オーウェンがPKを獲得。
これをランパードが落ち着いて決め、ゴール!(前半25分)
その後、イングランドは安全運転に。
攻撃になってもジェラード、ランパードはほとんど上がらず。
またFWオーウェンクラウチのコンビネーションもいまいち。
そしてそのまま前半は終了。
試合は後半へ。
 
後半になると一転してオーストリアペースに。
思い切りのいい攻撃を展開する。
後半11分にはリンツ(オーストリアウィーン)のループがポストを叩く。
13分、ベッカムがイエローで次戦出場停止に。
14分、ベッカムが再びイエローで退場(!)。
ただし2枚目のイエローはよく見ると相手のシミュレーション。
いずれにせよ、残り30分を10人で戦うことに。
これを受け、ジョー・コールに代えキング(スパーズ)を投入。
中盤をチェルシー型にする。
また、キャンベルがファーディナントと負傷交代。
このとき、試合は後半20分。
その後はオーストリアが完全にボールを支配。
これに対しイングランドは守備を固め、好機を与えず。
35分、オーウェンを下げリチャードソン(ユナイテッド)を投入。
中盤を元の横4人に戻す。
そして試合はロスタイムへ。
ロスタイムの3分を無難にやり過ごし1−0のまま試合終了。

総括

「勝ててよかった。」
これがイングランドの正直なところだろう。
というのも、イングランド選手のプレー振りには終始硬さが見られた。
「勝たなければならない」
このことが相当のプレッシャーになっていたのだろう。
中盤は守備に重きを置いていたし、
攻撃にもいつもの躍動感を感じられなかった。
10人になってからは完全に守備的。
だが、経験豊富な選手たちだけに肝心なところはしっかりと抑えた。
内容としては物足りないまでも、次につながる勝ちであった。
 
対するオーストリアはいい意味でドイツのようなサッカー。
予選敗退が決まっているとはいえ、
個々の選手にはそれなりの力を感じた。
ゴール前はこじ開けられないまでも、
ベッカムが退場してからというもの完全に押し込めるだけの力を持っていた。
ユーロ2008はホストカントリーとなるが、
簡単に勝ち点3を計算されるチームではないことが感じられた。
 
話はイングランドに戻るが、
これで次のポーランドに勝てば晴れてグループを1位で通過。
WCでのシード国入りも見えてくるのではなかろうか。
また、チェコがオランダに負けても
グループ2位の中で上位2ヶ国になることが確定する。
なお、この話題については先日も触れたように
火曜日に整理して掲載する予定。