Blogを書くということ

id:helgueraさんのエントリーで
ブログとは?ということが書かれていました。
始めはコメント欄に書いていたのですが、
余りにも長くなりそうだったので自分のブログに書くことにしました。
というわけでサッカーネタがアップされたと思って見に来てくれた方は
ご了承ください。
 
>helgueraさんへ
helgueraさんのエントリーはもちろんのこと、
id:fujiponさんの4番目のエントリー、
個人サイトはどこへ行くのか?も読ませてもらいました。
 
なお、僕の話は上の2つのエントリーを読んだことを
きっかけとして始まったものです。
helgueraさんのエントリーだけでも先に読まれたほうが、
ずっと話に入りやすいかと思われます。
もちろん読まなくても大丈夫なように適宜フォローするつもりではありますが。
 
ちょっと前置きが長くなってしまいましたが、
話を始めたいと思います。
なお、以下に述べることはあくまで僕の私的な意見ですので、
鵜呑みにされるのではなく、よく吟味しながら読んでいただけると幸いです。
 

ブログの分類

ブログは大きく以下の2タイプに分けられると思います。
?不特定多数の人に読んでもらいたく書いているもの。
?(グチをこぼしているかのように)思いの丈を自由に書いているもの。
また、?は
鄯自己顕示欲が強くなりアクセス稼ぎに走ってしまうもの
鄱広く意見を聞きたいもの
とに分けられるでしょう。

?−鄯の場合

fujiponさんが言われているように
(fujiponさんは?-鄯の場合、
 いつしか手段を選ばないようになってしまうと言われています)
いつしか奇抜なものに走ってしまう恐れがあります。
例えば日常的なことを書いているブログでも、
アクセスが多いものはたいてい性生活に関連したことが書かれているように。
本来、自主的、能動的に運営していくはずのブログなのに、
こうやってブログの虜(とりこ)となっているのではないか*1
とすら思えてしまう人を見ると、正直かわいそうでなりません。
自己顕示欲を満たしたい気持ちも分からなくはないですが、
そのために苦心したとしてもいつかネタは尽き
それとともにアクセスも減っていくはず。
そしていつしかまるで自分が世間から見放されてしまったかのような
虚無感に襲われてしまうのではないでしょうか。
ある種の依存症になっているだけに、その反動が怖くてなりません。

?−鄱の場合

世間の一般論を気にせずあくまで自分の意見を持ち続けていくことが
重要になってくると思います。
僕はまだこのブログを始めて日が浅いですし、
一日当たりのアクセスも大したことはないので実感としては分かりません。
でも想像するに、
大多数に読まれるようになると
それを意識する余り、怖くなってしまうのではないかと思うんです。
自分の意見への否定的な意見が集まってしまったらどうしよう、
間違ったことを書いて、多くの方に悪影響を与えてしまったらどうしよう、
といった具合に。
 
ブログとはあくまで私的に運営しているものですから、
そこを忘れずに最低限をモラルを守りさえすれば
伸び伸びと自分の思ったことを書いていいと思います。
人間ですから、誰でも間違ってしまうのはあること。
そんなときでも、
素直に間違いを認める気持ちさえ忘れなければ問題ないと思います。

?の場合

今運営されているブログの大多数はここに入ると思います。
その大きな理由として、
地域社会や家庭内などでの人間付き合いが
時代と共に薄くなってきてしまっていることが挙げられると思います。
つまり今までの時代は誰かしらに話してきたことが、できなくなってしまい、
そのはけ口としてブログという手軽な日記が当たった。
僕はほとんど誰かのアンテナ(RSS)をたどってブログめぐりをするので
こういうブログを目にすることはほとんどないのですが、
それでも日常的なことをちょこっと書いているブログを見るにつけ
そう思ってしまいます。
でも、これはこれで非常に有益なブログの使われ方だと思います。
というのも、
たいていグチというのは話すことによってスッキリするもの。
ブログなら誰かが読んでくれる=誰かが聞いてくれる、
と思えるので、結局誰かに話を聞いてもらっているようなもの。
それでうやむやが発散できれば
誰かに迷惑をかけているわけでもありませんし、
こういうものがあってもいいのではないでしょうか。
 

今後のBlogの行く末

地域社会が一昔前のように戻ることが考えにくい今、
圧倒的に?が多い(と思われる)現状では
まだまだ需要は根強いでしょう。
また?−鄱も、
それなりに自分を持っている人が続ける分には
支持され続けると思います。
ただ、問題は?−鄯のパターンでしょう。
このケースには「エスカレート」という言葉がぴったりだと思います。
今の社会状況を見るに、
なんらかの社会問題を起こしてしまうことも十分にありえます。
一時期、自殺サイトが世間を騒がしたことがありましたが、
それへの対策と同様に、
定期的に各ブログをチェックする機能が
ブログ会社ごとに必要となってくるかもしれません。
また、匿名性を守るためにセキュリティー強化が必要になってくるかもしれません。
うまくいっているところでは、
その果実を狙われているのが世の常です。
そういった危険性も十分にはらんでいることを
運営会社、ユーザーの双方が認識していくことが重要になってくると思います。
 
まとめますと、
?のケースが圧倒的に多い現在、根強い需要があると思います。
ただその裏には
?−鄯といった危険性もかかえています。
従って、当分の間Blog時代は続いていくと思いますが、
なんらかの事件を契機に廃止される恐れがあると思われます。
 
相手の顔が見えないネットの世界とはあくまで二次的なものであって、
今自分の回りにある世界こそが本来であり
また最も大切にしなければならないものです。
それがネット社会のますますの浸透により、
どこかに置き忘れてしまうことが危惧されます。
教育水準の低下が叫ばれる今、
特に将来世代には、間違った認識がなされないことを願うばかりです。
 
P.S.今日(18日)になって、
  新たに関連したエントリーを知りましたのでご紹介させてもらいます。
  id:sarunekoさん:Blogを書くということ
 

*1:実際どうかは分かりませんが