チェルシー戦、最終まとめ
早いもので、1stレグはついに明日早朝。
そこでバルセロナサイドから見たまとめを。
最大の注目はチェルシーがどう出てくるか
果たしてチェルシーは勝ちにくるのか?それとも、最悪引き分け覚悟の堅守速攻を志向してくるのか?これが大きなポイントとなる。通常ならばホームということで勝ちにくるのだが、ここをモウリーニョはどう考えているのか。チェルシーについてはあまりに勉強不足のため、全く読めない。ただ、チェルシーの出方次第により試合内容そのものが大きく変わってくるのは間違いないだろう。
バルサ攻撃陣のポイント
個人による打開の必要性
ついには「スタンフォード・ビーチ」とまで言われるようになったピッチ状態。ムンド紙によれば、わざわざ夜通し散水をしていただとか。それだけバルサのパス回しを恐れているのだろう。こうなった以上、明日は文字通り泥試合が展開されることは間違いなし。場合によってはピッチのところどころにぬかるみができてしまい、パスが途中で止まってしまう恐れも。こうなると細かいパス回しよりも大きな展開、さらには個人によるドリブル突破が有効となる。というわけで、ドリブル突破にすぐれたロナウジーニョ、メッシのプレーが鍵をにぎるであろう。
チェルシーのねらい目はデル・オルノの裏
チェルシーのDFラインは左から、デル・オルノ、テリー、リカルド・カルバーニョ、ギャラスとなるだろう。右はパウロ・フェレイラでギャラスを左に回すということもできるが、ここのところ右で使われているのを見るとバルサ戦に向けて準備をしてきたように思えるし、チェルシーとしてはひとまずロナウジーニョを抑えにくるはず。またウェイン・ブリッジを出してしまったので、そういった意味でも左SBはデル・オルノの可能性大。
そこでこのデル・オルノにスポットを当てるが、彼は昨シーズン、スペインのビルバオにおり、本来は攻撃好きな選手。Jリーグでいうと川崎フロンターレのアウグストのようで、ビルバオ時代にはサイドハーフを追い越してゴール前でのシュートもするほど。そういうわけで、(少なくとも昨シーズンまでの)彼は守備にやや難あり。特に攻撃的な選手だけに、裏を空けやすい。そこにきて最近のバルサはあえて右にスペースを空けておき、左サイドからのロングパスで誰かを走りこませるという戦術を志向。ベティス戦での1得点目はこの典型である。というわけで、そこをうまく突けるかがもうひとつのポイントとなりそうである。なおもう一言付け加えさせてもらえば、今回はアウェイということで右サイドバックの上がりはいつもより少ないと思われる。それだけに、サイドに流れるエトーの動きに注目だ。
中盤での攻防
ピッチコンディション及び両チームのシステムからして、これが2試合を通じた最大の焦点となるだろう。とはいえひとまず今日は、スタンフォード・ブリッジでの戦いについてのみコメントしたい。両チームMFの予想スタメンは
バルサ:デコ、モッタ、エジミウソン
チェルシー:ランパード、グジョンセン、マケレレ
ピッチコンディションを考えるに肉弾戦の様相。となると、バルサはファイターのモッタ起用が濃厚。またチェルシーのマニシェはコンディション不良のため、おそらく出番なし。バルサとしては特にピッチコンディションから来る中盤でのパスカットが恐いため、サイドを起点とした攻撃が中心になるであろう。おそらくは、ロナウジーニョのところに球を集めてくるはずだ。そのときにチェルシーはどれほど同サイドに寄せてくるか、逆サイドにバルサのフリーな選手ができるかが注目ポイント。なおバルサCMFの並びは守備のことを意識して、左にモッタ、右にデコとなるであろう。ベティス戦でモッタ途中出場後にデコが右に回っていたことも、チェルシー戦を意識した配置であったはず。