ポルトガルvsトルコ

XAVI2008-06-08

スコア

ポルトガル2−0トルコ
'61ペペ '93ラウル・メイレレス

メンバー

ポルトガル
FW:ヌーノ・ゴメス(→ナニ)
MF:シモン(→ラウル・メイレレス)、デコ(→フェルナンド・メイラ)、クリスティアーノ・ロナウド
   ペティート、モウティーニョ
DF:パウロ・フェレイラリカルド・カルバーリョ、ペペ、ボジングワ
<トルコ>
FW:ニハト、カズム・カズム
MF:トゥンジャイ、メブリュト・エルディング(→サブリ・サリュオール)
   エムレ・ベロゾールメフメト・アウレリオ
DF:ハカン・バルタ、セルベト、ギョクハン・ザン(→エムレ・アシュク)、ハミト・アルティントップ(→セミフ)
GK:ヴォルカン

ゲームの流れ

立ち上がりからポルトガルがボールを支配。2列目の選手を中心に、サイド攻撃を仕掛けました。再三クロスが上がるものの、最後が決められず。セットプレーも数多くありチャンスを作るも、あと一歩で防がれていました。トルコのヴォルカン、好セーブが光っていました。
そんな流れを断ち切ったのはなんとCBのペペ。中盤でパスカットするとそのまま持ち上がり、最後はヌーノ・ゴメスとのワンツーから抜け出して冷静に決めてのゴール。2列目ばかり目立っていたポルトガルにあって、貴重な後ろからの飛び出しでの動きからのゴールでした。
その後、守って好機を狙っていたトルコも一転して攻勢に。セットプレーに至っては、カウンターも省みないほどの上がりでなんとか得点を狙います。が、ポルトガルは冷静に守りを固めていき、時間とともにその傾向も顕著に。
そしてロスタイム、トルコが上がってしまった裏を突いてもう一点加えたところで勝負は決しました。ただ、これは失点覚悟での攻め上がりだったので、トルコとしては仕方のないところでしょう。
結果としては、適度な時間帯にゴールを奪えたポルトガルが終始優位に試合を運べました。

総評

ポルトガルが格の違いを見せ付けました。トルコの状態は把握していなかったのですが、ユーロ予選の結果をみるとなんとギリシャについで2位での通過。他にはノルウェーボスニア・ヘルツェゴビナぐらいしかおらず、組み合わせに恵まれていました。それだけに内容的に差があるのも仕方がなかったのかもしれません。
ポルトガルは、C・ロナウド、シモンという両翼に、デコがスパイスを加え、サイド攻撃を中心に展開していました。これにボランチからの上がりもあれば、中央の攻めが分厚くなってなおさらいいのですが、ペティート、モウティーニョにそれを求めるのは酷でしょうか。マニシェがいたらそれを期待できただけに、アトレィコ、インテルで使われていなかったのは残念でした。
ただ、それを補ってあまりあるセットプレーの強さ。直接でいえば、C・ロナウド、シモン、デコといますし、合わせるにしても、C・ロナウド、ペペ、リカルド・カルバーリョと高さがあります。特に、ずっと言われていることではありますが、ポルトガルのFWはやや劣るので、ペペ、リカルド・カルバーリョの裏2トップは大きな武器です。
GKは劣るところがありますが、それでもCBの2人がしっかりとしているので、あとは前がしっかり点を取れればかなり上までいけるだろう、と感じさせられました。試合を見ていないのでよくは分かりませんが、それでもライバルと目されていたスイスがこけていますし、グループAでは図抜けた存在なのかもしれません。あとはけが人さえでなければ、と思いました。
対するトルコですが、正直厳しいかと。何人か怪我で欠いているそうですが、個人だけではなんとかできないのがWCとの大きな違い。ニハトには光るものを感じましたが、そこまで至る形ができませんでした。次はスイスとの生き残りをかけた戦いですが、完全なアウェイですし、さらにはCBを怪我で欠きそうなので厳しい戦いを強いられるでしょう。一試合終わっただけで、かなり状況はきつくなってしまったと思います。

観戦予定

次のグループAはポルトガルvsチェコ、明日のグループBはドイツvsポーランドを見る予定です。ただグループBは関心が低いので、パスするかもしれません。