オランダvsイタリア

XAVI2008-06-10

スコア

オランダ3−0イタリア
'26ファン・ニステルローイ '31スナイデル '79ファン・ブロンクホルスト

メンバー

<オランダ>
FW:ファン・ニステルローイ(→ファン・ペルシー)
MF:ファン・デル・ファールトスナイデル、カイト(→アフェライ
   エンヘラール、デヨング
DF:ファン・ブロンクホルストマタイセン、オーイエル、ブーラルース(→ハイティンガ
GK:ファン・デル・サール
<イタリア>
FW:ディナターレ(→カッサーノ)、トニ、カモラネージ(→デル・ピエロ
MF:ガットゥーゾアンブロジーニ
   ピルロ
DF:ザンブロッタマテラッツィ(→グロッソ)、バルザーリパヌッチ
GK:ブッフォン

ゲームの流れ

今回は簡単に。
一点目は、セットプレーのセカンドボールを拾ったところから。FKをクリアしたGKブッフォンと交錯したパヌッチがフィールド外で倒れていたためファン・ニステルローイオフサイドにならず、シュートに合わせてゴール。彼得意の、オフサイドエリアでのプレーがそのまま出ました。普段はオフサイドエリアへ行ってから戻ってプレーするのですが、この場面では間に合わず。が、パヌッチがいたためオフサイドになりませんでした。イタリアとしてはしっかりとラインを上げていただけに不運。
これでイタリアはやや攻勢に出ます。が、すぐのCKでかなり上がってしまった裏を突かれ、オランダが見事なカウンター。左SBが上がり、逆サイドのカイトが落としたところで、中にいたスナイデルがうまく合わせ、出てきたブッフォンも後一歩及ばずゴール。これでイタリアの勢いを止めました。
後半に入ると、イタリアは早めから積極的に選手交代しなんとか得点を狙います。グロッソデル・ピエロはかなりリズムを作っており、チャンスも作りだしたころにまたしてもオランダのカウンターから失点。これもFKからの反撃でした。まさにイタリアのお株を奪うようなカウンター。あれは攻めをほめるしかありません。
その後はオランダが調整さながらの選手起用。イタリアの攻めももとの膠着状態に陥ってしまい、そのまま試合終了となってしまいました。

総評

スコアは3−0とオランダの圧勝。内容もオランダではありましたが、ここまでの差がついたのは決定機をことごとく決めたからでしょう。それほどこの試合のオランダは見事でした。オフサイド気味なのが1つで、カウンターが2つ。カウンターは攻守の切り替えの早さが際立っていましたが、それにしても出来すぎだったかと。
両チームの差は、中盤中央の攻守。オランダが、ダブルボランチ&トップ下を置いた布陣でしっかりしていたのに対し、イタリアはワンボランチの4−3−3で、守っては中央が空いてしまい攻めてもCFのトニが孤立する場面が目立ちました。この差がこぼれ球への対応にもつながり、オランダのカウンター攻撃をより有効なものにしてしまったのかもしれません。
後半デル・ピエロが入ったところで、中にいてトニをサポートする場面も出てきたのですが、時すでに遅しでした。そこまでイタリアが悪かったとは思いません。それ以上に、この試合のオランダがよかったかと。それでもまだロッベンを怪我で欠いていたのですから、どこまでいくだろうと思ってしまいました。
フランスとルーマニアが引き分けたことにより、オランダが一歩抜け出した格好のグループC。次は、オランダvsフランス、イタリアvsルーマニアとなっています。オランダは引き分けでもいいのに対し、イタリアはどうしても勝ちが欲しい形となってしまいました。フランスを完封したルーマニア相手だけに、イタリアはかなりてこずり、まさかの結末のなきにしもあらず、です。先が読めないまさに死のグループだと改めて感じさせられました。