オランダvsフランス

XAVI2008-06-14

スコア

オランダ4−1フランス
'9カイト '59ファン・ペルシー '72ロッベン '90+2スナイデル '71アンリ

試合の流れ

この試合、是が非でも勝っておきたいフランスが攻勢に出たのですが、逆にCKから早々に失点。この後ずっとフランスが攻め立てるも、オランダもしっかり受け止め前半終了。
後半は立ち上がりからペースをあげて攻めるも、アンリが2度の決定機を決めきれず(一度はハンドになってもおかしくなかったです)。そうこうしているうちに、オランダが一発のカウンターを見事に決めて2−0に。その後2−1と迫られるも、直後に返し3−1。
終盤はフランスもやや息切れ気味で、ロスタイムにはオランダがダメ押しのゴールを決めて4−1に。またもオランダが大差で勝ちました。

総評

オランダの守りの堅さと決定力の高さ。さらにはそのバランスを見事に変えられる、選手層の厚さ。このままいけば優勝してしまうだろうと思いました。
手堅い入りだったのですが、セットプレーから得点。その後相手が出てくるだろうことを狙い、ロッベンファン・ペルシーを早めに投入してカウンター狙いになり、これが見事に当たりました。決定力の高さも光っていました。
イタリアがルーマニアと引き分けたことでグループ1位での勝ち抜けが決定。次は完全に選手を温存できるというおまけも付きました。グループCで、三戦目で選手が温存できるとはまさかというか見事です。
対してフランス。個々はそこまで悪かったわけではないのですが。ベテラン・テュラムの衰えや、新加入ゴミスの孤立などは選手に責任を負わせるのはどうかと。アンリの縦へのうまさ、トゥラランの精力的に動いての組み立てなどは健在でした。死のグループでなければここまで苦しまなかったでしょう。
が、そうも言ってられないわけで。(本来の)選手層の厚さという点では、有数を誇っているはずです。それを生かしきれていないことを露呈したのではないでしょうか。これで予選敗退になったらどうなるんでしょう。
 
グループC、イタリアとルーマニアが引き分けたことにより2位は勝ち点2(得失点は0)のルーマニアで、イタリアとフランスが勝ち点1で共に最下位(得失点は共に-3)。
次はイタリアvsフランスですが、得失点を考えると両チームが引き分けだと、ルーマニアが3失点差以上で負けないとダメ。オランダが控え組で臨むであろうことを思うに、最低でも勝たないとダメでしょう。そしてルーマニアが引き分け以下を願う、と。
2年前のWC決勝の対戦が、まさかのグループリーグ生き残りをかけての一戦となってしまいました。両チームともに自業自得とはいえ、非常に厳しい戦いは間違いなしです。逆にルーマニアはここまでうまく戦っていると感じました。