スペインvsアルメニア
08/09/10@アルバセーテ
今回は試合があってすぐに見られました。
メンバー
FW:7ダビド・ビジャ、17グイサ('55→14シャビ・アロンソ)
MF:18サンティ・カソルラ('64→13ボージャン)、6イニエスタ
16マルコス・セナ、8シャビ('72→10セスク)
DF:11カプデビラ、5プジョル、2アルビオル、15セルヒオ・ラモス
GK:1カシージャス
SUB:12レイナ、3フェルナンド・ナバーロ、4ファニート、9ディエゴ・カペル
ボージャン、A代表デビュー!
スタートは4−4−2、グイサを下げたところで4−5−1に。
総評
前半
先日のボスニアより格下ということでしたが、実際プレスもやや緩く、特に左サイドに入ったイニエスタが基点となった攻撃が多かったです。6分にはショートコーナーからカプデビラがゴール。15分にも、イニエスタが左から切り込んでいって、こぼれたところをビジャがうまく拾ってゴール。序盤に2点取れたことでその後はややペースダウンするも、落ち着いた試合運びではありました。
ただ、両サイドの上がった後ろのスペースを使われてカウンターを2・3度食らったのは今後への課題でしょう。攻撃時には2バック状態になるので、中盤で取られてしまうと厳しいです。今回は格下相手ということでかなり上がっていましたが、来月のベルギー戦、そして来春のトルコ戦ではしっかりとバランスを取る必要があるでしょう。
後半
シャビ・アロンソを投入し4−5−1にしてから停滞ムードが一転、またスペインペースになりました。そしてボージャンが入ったところでそれが加速。右サイドのカソルラはセルヒオ・ラモスとの絡みもなく、中に持ち込んでもそこまでドリブル突破ができるわけではないので、そこで停滞してしまうことが多々ありました。それがドリブルができるし、かといって持ちすぎるわけでもないボージャンに代わったことで、今までは左からばかりだったのが両サイドから攻められるように。そこにどこからでもパスを配球できるシャビ・アロンソが加わったので、攻撃は多彩に、かつワイドになりました。またダブルボランチのほうがセナも自由に上がっていけるので、その点もよかったようです。
ゴールは、シャビ・アロンソ→ボージャン→セスク→シャビ・アロンソ→ビジャときれいにつないで、最後はビジャがゴール前でフリーになってのシュート。それとスペースが空いたところでの、セナのミドルでした。
その後、ボージャンも決定機を迎えますがそれはキーパーセーブ。初ゴールはまた今度にお預けとなりました。
今後に向けて
FW
この試合は2トップで臨んだのですが、グイサは機能していませんでした。チームは基本的にクロスよりもショートパス主体なので、中で張っているよりも動ける選手のほうがあっているようです。グイサが中にいた分ビジャがサイドに流れやすかったとは思うのですが、それなら他の動ける選手でもいいのかと。むしろビジャのほうが光っていました。なんでもできるし、ゴール前でも落ち着きがある。3年ぐらい前から出てきた選手ですが、いまやトーレスとの2枚看板は世界でも屈指ではないでしょうか。
MF
イニエスタからの攻撃が多かったです。この日は左サイドに入っていましたが、先日のディエゴ・カペルより出来はずっと上。途中から入ったボージャンもそこそこだったので、左イニエスタ、右ボージャンでスタートしてもいいかと思いました。ディエゴ・カペルはやや持ちすぎてしまうところがあり、カソルラはドリブルにやや物足りなさがあり。もう1枚入れば磐石なのですが。ホアキンの復帰なども期待したいのですが、どうなのでしょうか。
ボランチも、マルコス・セナひとりでもできますが、シャビ・アロンソとの2枚になってからのほうが攻守に渡りよかったです。中盤でのパスの受け手が増えたことでパス回しはスムーズになり、ディフェンスもチェックが早くなり。スタートからこれでもいいと思いました。
トップ下は、シャビないしセスク、いずれでもそれなりにやってくれそうです。ただこのふたりはランパードとジェラードみたいな感じでタイプが重なってしまうので、併用はもったいない気がしました。スペースがない中ではシャビのほうがいいでしょうか。セスクはチームをスピードアップするときの切り札にしておきたいです。それに、アーセナルで見せているほどのプレーは代表ではできていませんので。
次回代表戦
次は来月半ば。それまで代表はお休みです。週末の国内リーグ戦を挟み、来週からは早くもCLグループリーグが始まります。シーズン本格到来でしょうか。